1才頃の赤ちゃんの様子と育児方法

1才頃の赤ちゃんのからだの状況

赤ちゃんが自立して歩くことができるようになるのは、だいたい1才頃とされています。
早い子であれば10ヶ月目くらいからつかまり立ちをしたり、数歩自分で歩いたりできるでしょう。

最初のうちは足がもつれて途中で尻もちをついたり、後ろにひっくり返ったりということもありますので、床材を柔らかくしてあげるなど歩行訓練をしてあげてください。

子供の歩行は、子育てをしてきた保護者にとっては成長を実感できるワンシーンです。
つい一日でも早く歩けるようになってほしいと焦ってしまいますが、あまりプレッシャーをかけず、子供のペースで歩けるようにしてあげましょう。
最初は歩くのではなく、座った状態で腰のハイハイをしたり、ちょっと特殊な運動をしていたりしますので、無理に立たせるのではなく遊びながら歩けるようにしてください。

一方、歩けるようになってくると、背筋や手足の筋肉が急激に発達するようになります。
よちよち歩きであったはずが、あっという間にすごいスピードで走れるようになっていきますので、子供の運動能力に合わせて住環境を整えていきましょう。

体とともに知能も発達してきます。
言葉はまだはっきりとした発音はできないものの、ボディランゲージを合わせて自分の意思を表示するようになってくるでしょう。

「ちょうだい」や「ありがとう」といったことを表現できるので、意思疎通をしながらできる遊びをしてあげたいところです。

1才頃の赤ちゃんの生活、赤ちゃんのこころ

生後1年が経過する時期には、新生児の時期と比べて身長は約1.5倍、体重は約3倍くらいの大きさになります。
歩けるようになってくると子供の身長を実感できるので、親にとっては「大きくなったなあ」としみじみ実感できるでしょう。
だいたい1歳くらいで歩くことができると書きましたが、こちらも発達に個人差があるので、あまりあせらず1歳3ヶ月くらいまで見守ってあげてください。

食事に関してはそろそろミルク離れをして普通の食事に移行する時期で、離乳食から普通の食事に慣れさせていきましょう。
食事も一日3回の規則正しい周期にして、栄養のバランスを考えたメニューにしていきます。

ただ、注意したいのが食事をとれるようになったばかりの子供は胃腸のサイズが小さく、一度に多く食べることができない点です。
食の細い体質の子供の場合、1回あたりの食事が少なく、代わりにすぐにお腹が減ってしまいます。
食事のペースを無理に大人に合わせるのではなく、まずは食べられるものを増やす訓練をしていってください。

言葉に関しては「バイバイ」など簡単なことを発音できるようになってきます。
自分の意思を上手に伝えられないことに苛立ってかんしゃくを起こすこともあるので、ゆっくりお付き合いをしてあげましょう。

8~9ヵ月頃の赤ちゃんの様子と育児方法

8~9ヵ月頃の赤ちゃんのからだの状況

8~9ヵ月頃になると、ほとんどの赤ちゃんが自力でおすわりができるようになります。
慣れないうちは背中をしっかり伸ばすことができず、前かがみで両手をつきながらのおすわりになりますが、体力がしっかりついてくると自分で座ったまま体を起こすことができるものです。

おすわりができるようになることで目線が高くなり、視界に入ってくるものに対して積極的に興味を示すようになります。
座った状態で両手を使ったおもちゃ遊びもできるので、赤ちゃんの頃とはまた違った種類のおもちゃの購入が望ましいでしょう。
指でつかんだり動かしたりということができるようになるので、簡単なパズル要素のある積み木などがおすすめのおもちゃです。

ハイハイの姿勢から自分で体を移動させることもできるので、親にとっては寝かせておけばよかったという時とは違った苦労が出てきます。
特に普段2階で育児をしている人などは、ちょっと目を離したすきに階段から転落をしてしまう危険があるので、赤ちゃんに危険な場所にあらかじめゲートを設けておくなど安全対策をしていきましょう。

それと歯が生えはじめてくるので、時期を見て離乳食も準備していくようにしましょう。
離乳食は最初のうちはミルクと併用しながら、ペースト状のものをスプーンで口に含ませるようにして、少しずつ味に慣れさせていきます。

8~9ヵ月頃の赤ちゃんの生活、赤ちゃんのこころ

8~9ヵ月頃は体の機能が急激に発達し、脳も活発に動くようになる時期です。
親や家族をしっかり認識する一方、危険を察知する能力も備わってくることから、見知らぬ人に対して警戒心を示して人見知りをするようになります。

先にも述べましたが、ハイハイが自由にできるようになると室内での移動範囲がかなり広がってくるので、前にも増して安全対策をしていくようにしましょう。

夜泣きもこの時期になるとだいぶ楽になってくるのですが、それでも突然夜中に大泣きをしたりというようなことがあります。
そうした時には軽く背中を叩いてあげるようにしながら抱っこをして、心理的な安心感を与えてあげるようにしましょう。

この時期には「知育玩具」と言われるようなおもちゃも、自分で使うことができるようになってきます。
積み木やボールなど感触を得られるものを与えてあげると、飽きずにいつまでも一人で遊んでくれたりするのでそうしたところもよく見てあげてください。
高価なおもちゃでなくとも、スーパーボールや肌触りのよい布など、普段あまり見ないような不思議なグッズがあるとそれだけで面白がってくれます。

体はかなりしっかりしてきますが、まだまだ筋肉や骨格などは固まっていない時期なので、体をゆさぶるような遊びは控えてください。

5~6ヵ月頃の赤ちゃんの様子と育児方法

5~6ヵ月頃の赤ちゃんのからだの状況

5ヶ月目くらいに入るとほとんどの赤ちゃんはしっかりと首が座り、縦抱きやおんぶをすることができるようになります。
体を抱きかかえた感じも生まれて間もない頃のような弱々しさがなくなり、かなりがっちりした印象になってきます。
体重は大きな子になると8kgを超えてきますので、そろそろ小柄なお母さんなどは持ち上げるのに苦労を感じるところでしょう。

縦抱きやおんぶをすると子供の目線が高くなりますので、子供の興味も広がっていきます。
珍しいものにすぐに手を伸ばしてそれを口に入れようとする仕草が活発になる頃なので、身の回りに危険なものが置きっぱなしになっていないか、注意をしてあげてください。

生まれたばかりの赤ちゃんは、大人であれば当然危険であると判別できるものも理解することができません。
感電の危険がある電気コードや尖った食器類、熱いものや殺虫剤などの危険な毒物も手を伸ばせる距離にあるとどんどん口の中に入れてしまうので、この頃にはしっかり子供のための住環境を作り上げてあげるようにしましょう。

ただ、何でも口に入れてしまうのを嫌って禁止してしまうのも、赤ちゃんの知能の発達には望ましくありません。
危険のない範囲で手元に珍しく興味を引くようなものを置いてあげて、それを使って一人で遊ぶ様子などを観察してみてください。

5~6ヵ月頃の赤ちゃんの生活、赤ちゃんのこころ

生後半年くらいになるとかなり睡眠のリズムが安定してきます。
ウトウトと昼間のほとんどを寝て過ごすということが少なくなり、昼間の活動時間も12~15時間くらいになってくるでしょう。
午前中と午後に短いお昼寝をすれば、夜の間はぐっすり眠ってくれるようになって、授乳の間隔も長くなってきます。

ただ、この頃になると体力もかなりしっかりついてくることから、昼間の活動時間帯に体を動かすことをしてあげないと夜の眠りが浅くなってしまいます。

昼間の時間の遊びとしておすすめなのが、ベビーカーや抱っこなどで近所を散歩してみることです。
子供本人で移動ができるわけではないのですが、室内と違った刺激のたくさんある外の景色に触れさせることで五感が適度に刺激されて、体にほどよい疲れが感じられるようになります。
子供の寝付きの悪さに悩んでいる家庭なら、昼間ちょっと遠くにお散歩に出かけてみるというのがおすすめになります。

ただし暑さや寒さによって健康を害することがないよう、外出時には対応できる持ち物も一緒に持っていってあげてください。
うつぶせにしても自然に首を上げることができるようになる時期なので、寝返りやハイハイの練習をさせてあげるというのもよい室内での運動になるでしょう。

3~4ヵ月頃の赤ちゃんの様子と育児方法

3~4ヵ月頃の赤ちゃんのからだの状況

生後3ヶ月を超えてくると、赤ちゃんはかなり体も大きくなり、声もはっきり出せるようになってきます。
手足も新生児の頃と比べてだいぶしっかりしてくるので、バタバタと動かした時には大人もびっくりするような力強さを感じられるようになるでしょう。

身長や体重も急激に増加していくので、3ヶ月頃には生まれた直後と比べてほぼ2倍くらいの体格になっています。
大柄な子になると7kgくらいの体重になるので、抱っこをする保護者にとっても腰痛など注意していかないといけません。

またこの頃の赤ちゃんは皮脂分泌が非常に活発になることから、顔まわりに「乳児湿疹」が出やすくなってしまいます。
時期的なものなので、もうしばらくすると皮膚の状態も安定してきれいになってくれますが、それでも顔や頭皮にたくさんの湿疹が出るのは見ていてつらいものでしょう。
できるだけ肌の清潔に気をつけて、多すぎる時には小児科に相談してみてください。

3~4ヶ月になると顔立ちも理性的になり、大人の言っていることや感情をなんとなくわかっているのではないか、と思うような仕草をしてきたりします。
視力もだいぶ発達してくるので、自分の一番の保護者が誰であるかということを理解して、それ以外の大人と違った態度をとるようになるでしょう。

知能もついて、大人がおもちゃなどで遊んであげると声を出して笑ったり、目や手足で追いかけようとしてくれます。
いわゆる「首の座った」状態になるのもこの時期です。
それまでは抱っこをするときに大人が首を支えてあげなければならなかったところが、自分で頭を支えられるようになってきます。

3~4ヵ月頃の赤ちゃんの生活、赤ちゃんのこころ

3~4ヵ月頃になるとようやく昼夜の区別がつくようになってきて、昼間の活動時間が伸びて、夜にまとめてぐっすりと眠る習慣がついてきます。
起床時間と就寝時間がだんだんしっかりしてくるので、授乳をする大人にとっても少しお世話が楽になってくるでしょう。

4ヶ月目くらいの授乳時間は平均すると1日5~8回、間隔としては4~5時間くらいです。
夜泣きについても早い子は寝る前にたっぷり飲んでぐっすり眠るようになってくれたりします。

一方で全く夜泣きが収まらず、泣き声が大きくなることに悩む保護者の人もいます。
特に生まれて間もない時期というのは発育に個人差が多く現れる時期なので、あまり周囲と比較をしすぎず大きな目で見守っていってあげてください。

この頃の赤ちゃんはかなり手足を動かすのが上手になってきて、よく自分の手をなめている様子が見られます。
これは自分の手を認識したり、口元に刺激を与えることで安心感を得るという一つの遊びです。
あまり厳しく禁止をすることなく、様子を見てあげるようにしましょう。

0~2ヵ月頃の赤ちゃんの様子と育児方法

0~2ヵ月頃の赤ちゃんのからだの状況

生まれてから1ヶ月以内の赤ちゃんのことを「新生児」と言います。
新生児は、長い間お母さんのお腹の中で過ごしてきた胎児が、初めて外の空気に触れて自分の力で生命を維持し始める大変な時期です。

初めての出産を経験したお母さんにとっては、生まれたばかりの赤ちゃんがあまりにも弱々しい存在であることを不安に感じてしまうのではないでしょうか。
実際に生後間もない赤ちゃんは頭の形がいびつであったり、手足が非常に細くて小さく作られています。

0~1ヶ月までの新生児の特徴が、「原始反射」と言われる反応です。
これは音や光、においや触覚など五感に対しての刺激に対して無意識に体が動くことを言います。

中でも特徴的なのが「モロー反射」と言われるもので、大きな音を聞いたときに体がビクッとなって両手を掲げる抱きつくような反応をします。
この体に直接感じる刺激に対する反応は、だいたい3~4ヶ月目くらいまで続いていきますので、静かに見守っていってあげてください。

生後1~2ヶ月目になってくると次第に体重も増加して体のつくりもかなりしっかりしてきます。
身長は約4cm、体重は1~2kgほど1ヶ月の間に増加するので、2ヶ月目になると見た目もかなり赤ちゃんらしくなってきます。

体の動きもかなり活発になり、手近なものを自分からつかんだり横になったままバタバタと激しく体を動かしたりという様子が見られます。
言葉はまだ話せないものの、世話をする大人の真似をして「あー」や「うー」といった声をだすことがあるでしょう。

0~2ヵ月頃の赤ちゃんの生活、赤ちゃんのこころ

生後2ヶ月目までの赤ちゃんは、まだ昼夜の感覚がなく、ずっとウトウトと半分眠るような状態が続いています。
一日の大半の時間を眠って過ごし、お腹が空いたりおむつが汚れたりすると泣いて周囲に訴えます。

初めての育児の経験をする家族にとっては、言葉の話せない赤ちゃんが泣くとどうお世話をしてよいかわからずに悩むところです。

赤ちゃんは空腹や暑さ寒さなど不快な状態があったときに泣きますが、それ以外にも特に理由なく泣き続けることもあります。
自分一人の力では生きていけないからか、孤独感や不安感があると大きな声で泣いてしまうようです。

赤ちゃんが泣きやまないときは優しく抱っこをしてあげたり、声をかけてあげたりすることで少しずつ安心して静かになってくれるでしょう。
また、この時期の赤ちゃんは大人が顔を合わせるとニッコリと笑顔を見せてくれたりします。
これは無意識による反応で本当に楽しいかどうかはあまり関係ないのですが、世話をするお母さんお父さんにとっては、とても幸せに感じられる瞬間ではないでしょうか。

新生児期の赤ちゃんの抱っこのコツって?

赤ちゃんに安心感を与える「抱っこ」

生まれたばかりの赤ちゃんは体も小さく触るとふにゃふにゃとしており、初めて触れる人はおっかなびっくりに扱ってしまうものです。

抱っこは育児の基本中の基本であり、生まれたばかりの赤ちゃんの精神を安定させることができる大変に重要なコミュニケーションとなります。

最初の慣れないうちはちょっと怖いかもしれませんが、何度も繰り返しているうちに抱き方のコツをお互いに体で覚えられるようになっていきますので、ぜひ積極的に触れるようにしてあげてください。

まず新生児の特徴ですが、ぼんやりとしているようできちんと五感は備わっています。
ただし視力はまだ0.1程度しかなく、声をかけてもこれといった反応をするわけではないため、大人のように会話やアイコンタクトでコミュニケーションをとることはできません。

赤ちゃんの五感の中で比較的優れた力を持っているのが聴覚と触覚です。
聴覚は言語を理解する事こそできませんが、胎児の頃から外界の音を聞き分ける事は出来ているとされ、周囲の会話や音から雰囲気を素早く察知します。

一方触覚は非常に敏感であり、指しゃぶりをしたり手で体のいろいろなところを触ったりして、感触を自分なりに一生懸命確認しようとしています。

ですので、抱っこをするときにはできるだけ安心感を与えられるようにしっかりと体を密着させ、同時に何か積極的に話しかけてあげるようにしましょう。

抱きかかえるときにはしっかり首を支えて

生まれたばかりの赤ちゃんを抱く時に最も重要なのが首の固定です。
新生児は首の筋肉が固まっておらず、自分で体を支えることができません。

ですので抱っこをするときにはまず首の後ろに手を差し入れて支えてあげるようにし、体の重心から支えて持ち上げるようにしましょう。

コツとしては、横抱きをする場合はまず赤ちゃんの真横に行って、首の下とおしりに左右から腕を差し込むようにし、そのまま重心をずらさないように真上に持ち上げます。

持ち上がったら腕ごと自分の胸元にひきつけるようにし、腕と体の間に赤ちゃんを入れてハンモックのように全体をホールドします。
慣れてきたら赤ちゃんの首を肘で支えるようにして、目を合わせてあげるとベストです。

繰り返しになりますが、赤ちゃんは自分で自分の体を支えることができませんので、しっかり重心を意識した抱きかかえ方をしないとバランスが崩れて落下しやすくなってしまいます。

両脇に腕を差し入れて持ち上げる「高い高い」のような方法では、腕を胴体が支えきれずに途中でズルリと抜けてしまって大変に危険です。

抱きかかえたまま体をゆっくり揺らしてあげたり、優しく話しかけてあげたりすると、胎内にいたときと似た感覚になるためウトウトと気持ちよさそうに眠る様子が見られます。

お食い初めって?

一生食べ物に困らないようにと願いを込める「お食い初め」

生まれた赤ちゃんが健康で豊かな生活を送れるように、という願いをこめるお祝い事の一つが「お食い初め」です。

「お食い初め」は、地域によって「真魚始め」や「箸祝」「箸初め」「箸揃え」といった呼ばれ方をすることもあります。

通常生後100日目を記念して行われ、赤ちゃんに初めて箸を用いて食物を与えます。
もともとは家族や親類、近所の人などを招いて赤ちゃんをお披露目するという目的で行われていたのですが、現在ではもう少し小規模に親子と祖父母くらいまでの近い身内を集めて行うことが多いようです。

お食い初めは赤ちゃんのために行う行事としては比較的メジャーで、アンケートでは約8割の人が実施をしたと回答をしています。

お食い初めで用意する器と料理

お食い初めでは専用のお膳をセットにして出すようにするのが一般的です。
その後も使用できるよう離乳食用の食器として購入をすることもできますが、より本格的に行うために仕出し屋などにお願いして「お食い初めセット」を注文する家庭もあります。

祝い膳として出される料理は、お赤飯にタイの尾頭付きなど縁起を担いだ焼き魚がついてくるのが普通です。
そこに煮物やなます、汁物をつけて一汁三菜というスタイルにします。

一般的な祝い膳の食器は、鶴や松などの模様がついた漆器膳を用いており、飯碗、汁椀をつけて全部で5つの皿をお膳に乗せます。

より厳密に行うならば、女の子の場合は外側が黒塗りで内側が朱塗りになっているもの、男の子の場合には内側外側ともに黒色のものを使用します。

食事を食べるのに使用する箸は「祝箸」と言われる柳の木で作られた、両端が細くなっている箸です。
「寿」の箸袋に収められている専用のものを使うのと本格的になります。

もう一つ、お食い初めで忘れてはいけないのが「歯固め」という石の準備です。
「歯固めの石」はお宮参りのときに神社から授かることが多いようですが、自宅で行う場合には近所で拾ってきた石を丁寧に洗ったものを使用してもかまいません。

できるだけ丸みのあるツルンとした石を用いるようにし、まずお箸で軽く石に触れてから次にその箸を赤ちゃんの歯茎にあててあげます。

使用したあとの石は手元に残しておいてもよいですが、正式にはその石を受け取った場所に感謝とともに戻すようにします。

地域によっては歯固めの石は石ではなく、栗やタコ、梅干し、鮑、お餅といったものが使われる事もあるようです。

家族で集まる時には、お食い初めで最初に赤ちゃんに食べ物をあたえるのはその場で最も年齢の高い人とされています。
子供が男の子のときには男性の年長者が、女の子の時には女性の年長者が行うようにします。

注意するべき母子感染症

妊婦健診でチェックをすることができる感染症

妊娠中は免疫力が低下してしまうことから、普段よりも病気にかかりやすく、また罹患をすると悪化しやすくなってしまいます。

妊娠中に母体が感染症にかかると、そのまま胎児にも感染してしまうこともあるため、妊婦健診では重篤な病気となっていないかをきちんと調べてもらいましょう。

特に母子感染の危険性がある病状としては「B型肝炎」「C型肝炎」「風疹」「トキソプラズマ」「成人T型細胞白血病」「B群溶連菌」等です。

これらは特定の時期を迎える前に妊婦健診によって菌のキャリアになっていないかを丁寧に調べ、必要に応じてワクチン接種や治療をしていきます。

「B型肝炎」「C型肝炎」「風疹」「トキソプラズマ」は妊娠12週までに一度は検査をしておくことが望ましく、「成人T型細胞白血病」は30週まで、「B群溶連菌」は20週頃までに1度、34週までにもう1度検査をしておくことが推奨されます。

特に重要なのが「B型肝炎」で、こちらは妊娠中にきちんと検査と治療をしなかったために成人になってもずっと感染が続いてしまうことがある危険な病気です。

現在では必ず妊婦健診でチェックする病気となっていますが、自分自身でも忘れずに検査を受けることを心がけてください。

知らずに感染することもある「性感染症」

母子感染の危険性がある病状としてもう一つ「性感染症」があります。
性感染症とは、主に性行為を介して感染が拡大するというところに特徴があり、ほとんどの場合で夫婦一緒に感染をしています。

妊婦に発症する性感染症で、最も割合が高いのが「クラミジア感染症」などの膣炎です。
膣炎はもともと本人がキャリアであったところ、何らかの原因によって症状に発展して起こるケースが大半です。

クラミジアは女性だけでなく男性にも感染をするため、夫婦一緒にきちんと検査を受けて治療を進めていかないと、妊娠期間中にピンポン感染が繰り返される可能性もあります。

またここ最近社会問題化しているのが若い世代の梅毒感染です。
梅毒は古い売春宿が各地にあった頃に大感染した代表的な性感染症ですが、現代ではむしろ商売人ではなく一般の人が特定の相手を持たないフリーセックスをするようになったことで感染が拡大しているという特徴があります。

同様に「性器ヘルペス」もここ近年増加傾向にある性感染症です。
妊娠16週までに妊婦が梅毒に感染すると、胎児が先天性梅毒症候群を発症してしまう危険があります。
性器ヘルペスは胎児に直接影響はないのですが、母体が不安定になり早産や流産を招きやすくなってしまいます。

性感染症の予防はコンドームの使用が最も確実で高い効果があるので、妊娠中のセックスでは必ず使用するようにしましょう。

妊娠中食べてはいけない食べもの

妊娠中はナマモノNGのウソ?ホント?

昔から妊娠中に注意すべき食べ物としてナマモノが言われてきました。
ナマモノとは、お刺身や生肉、生ハムやフレッシュチーズなど熱を加えずに食べるもの全般です。

まずなぜ妊娠中にナマモノがNGなのかということから説明をすると、それら食品には雑菌や寄生虫が潜んでいる可能性が高いからです。

普段健康な状態であればそれらを食べても消化の過程で自然に体外に排出をすることもできるのですが、妊娠中には母子ともに免疫力が低下をしてしまうため、早産や流産、または胎児の生育に悪影響が及んでしまうことがあります。

具体的には、ナチュラルチーズや未殺菌乳、生ハム、スモークサーモンといったものに含まれている恐れのあるのが「リステリア菌」、生肉(レアステーキ、レバ刺しなど)やユッケなどに含まれているのが「トキソプラズマ」という寄生虫です。

「リステリア菌」は食品の他に土壌や河川の水、家畜や魚介類、昆虫類などの自然界にありふれている菌で、人体に侵入をすると食中毒の原因になります。

もう一つの「トキソプラズマ」は家畜の肉や猫の糞などに潜んでいる単細胞生物の原虫で、人の目で識別をすることは不可能です。

人の体内に入ると特定の臓器の中に侵入していくという特徴があるため、胎内に入り込まれると胎児の脳や眼球を破壊してしまいます。

いずれも非常に重篤な症状を招いてしまう食品であるため、やはり妊娠中は極力ナマモノは食べないようにするのがよいでしょう。

他にも、妊娠中多く摂取することになる野菜についてもスーパーなどに売られている野菜がダメというわけではありませんが、可能であれば農薬が含まれていない野菜をお腹の中にいる胎児のためにも食べたいですね。少々割高になることもあるかもしれませんが、野菜が家に届く宅配サービスもあるため、重い荷物が持ちづらい妊婦さんにオススメしたいです。
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適切な食事管理をすることも大切

食生活が十分に整っていない戦後間もなくの頃には、妊婦はとにかくたくさん食べて栄養をつけることが推奨されていました。

しかし現代は食品が手軽に手に入るようになり、安価で高カロリーな食品もたくさん販売されるようになったことから、むしろ如何に食べすぎないようにして栄養を補給するかということの方が重要になっています。

妊娠中に体重が増えるのは当然ですが、それが限度を超えてしまうとかえって出産をつらいものにしてしまったり、産後に重篤な症状が残ってしまうことになるのです。

体重が増えすぎると妊娠高血圧症候群になったり、産道に脂肪がついて細くなってしまうことにより、難産や微弱陣痛といったことが起こります。

妊娠中にはまず塩分と脂分をできるだけセーブし、体重が増えすぎないようにしっかり管理していくことが大切です。

また妊娠前に激辛食品を多く食べてきたという人も、妊娠中も同じように食べてしまうと、弱った胃腸に強い刺激を受けて胃痛や下痢といった症状を起こしてしまうことがあります。

つわりが起こる頃から食の好みが大きく変わるという女性も多いことから、妊娠前と同じ感覚で食事をするというのは避けた方がよいでしょう。

つわりの症状って?

妊娠3ヶ月めに現れる大きな体調の変化

女性が妊娠をしたということを最初に自覚するのが「つわり」です。
つわりとは吐き気や倦怠感などを伴う体質の劇的な変化のことで、人により現れる症状や重さ・軽さが大きく異なります。

もう少し詳しく説明をすると、まずつわり症状が起こるのは妊娠の8~11週目くらいで、この時期になると受精卵は子宮の中で握りこぶし大くらいにまで成長します。

10週を超えると胎児に頭と胴体、手足がはっきり分かれてくるため、超音波で見ると小さいながらも人の形をしていることがわかるでしょう。

言うなればつわりが起こるということは、お腹の中にもう一人の「人」が存在するようになったということで、出産に向けて体質が激変していきます。

女性の体内に分泌される性ホルモンのバランスが大きく崩れることから気分がイライラしてしまったり、強い落ち込みを覚えたりするものです。

一般的な症状としては「体温が高くなる」「トイレが近くなる」「乳房が張る」「乳首が黒ずむ」「下腹部が張る」「腰が重く感じられる」といったものが挙げられるでしょう。

また子宮内の分泌物が急増することにより、おりものが多く出るようになってしまったりします。

他にも、人によって気分の悪さから食欲が減退してしまったり、常に眠気を感じるようになる、ニオイに敏感になる、口の中が荒れるといったようなことも起こります。

つわりの起こる3ヶ月めというのは体質が非常に不安定になりますので強い運動はできるだけ避け、転倒や衝撃を受けないように十分な注意が必要です。

つわりを乗り切るためのコツとは

つわりは人によってはかなりつらく、耐え難いほどの苦痛になることがあります。
よくあるのが吐き気の症状で、ちょっとニオイを嗅いだだけで吐き気を催したり、トイレから離れられないほどずっと吐き続けてしまうというようなこともあります。

また気分の上下の幅が大きくなるため、ちょっとしたことで夫や家族に当たってしまったり、その反動で強い落ち込みを感じたりするでしょう。

まず最初に頭に入れておいてもらいたいのは、そうした体調の変化は全て赤ちゃんが大きくなったことによる性ホルモンの分泌量の変化が原因であるということです。

つわりのため食事が十分にとれなくなると「赤ちゃんに十分栄養を与えられないのでは?」と不安になってしまいますが、妊娠初期には無理にたくさん食べなくてもきちんと赤ちゃんを育てることができます。

それよりもむしろ自分の体を大切にし、とりあえず体重管理や胎教など余計なことは考えず、食べられるときに食べられるものをしっかりと食べ、脱水症状を起こさないようしっかり水分をとるようにしましょう。

胃がムカムカして食べられないときには、消化がよく栄養価の高いさっぱりしたものを食べるようにしてください。