体を動かしても大丈夫?

妊娠初期はまだ胎盤もできあがっていない状態なので、妊婦さんは体を動かさない方が良いという認識を持っている方が多いです。
特に妊娠12週までの段階では流産に至るケースがとても多く、実際に流産した方の約8割が妊娠12週までだったと言われています。
ただし、流産に至った原因は運動をしていたからという理由ではなく、染色体異常など先天的な問題が関係している場合が多く、運動が直接的な原因になることは少ないと言われています。

妊娠初期の運動はOK?NG?

妊娠初期は運動をするべきではないとされているのは流産のリスクが高いと考えられるためですが、実際のところは運動が関係しているとは限らないケースが多いことがわかりました。
それなら運動をした方が出産に備えた体力作りのためにも良いのではないかという意見もあります。

運動不足になると子宮代謝が悪くなって胎盤がうまく形成できない場合があります。
そのため赤ちゃんの成長が著しく悪くなる可能性が高く、未発達のまま流産するリスクが高くなるのです。
運動を全くしないことも流産に繋がる可能性があるため、適度な運動を実践するのがおすすめです。

運動をすると妊娠初期に起こりがちな便秘の予防もできますし、気分が不安定になりがちな時も元気に過ごせるメリットがあります。
気分転換を兼ねて適度に体を動かすことが、結果的に元気な赤ちゃんを出産できると考えられます。

激しい運動はNG!

運動をした方が良いなら妊娠前と同様に激しい運動をしても良いのか?と疑問を持つ方もいますが、妊娠初期は子宮の状態も不安定ですし受精卵も安定していないため激しい運動は禁物です。
特に体を上下に動かすような運動は避けるべきで、筋トレや球技は止めてください。
また、自転車に乗るのも転倒の可能性とサドルからお腹に振動が伝わってくるため避けるべきです。

妊娠初期に最適な運動

無理無く体を動かせる運動法としておすすめできるのがウォーキングです。
自分のペースを守りながら無理無く体を動かせるので、妊娠初期の方にも安心できます。
体調を考えながらだいたい30分くらいを目安に歩くようにしてください。
あまり交通量の多い場所では危険なため、公園など風景を楽しみながら歩ける場所を選ぶと良いでしょう。

なお、ウォーキング中は適度に水分を補給しながら歩くように心がけましょう。
妊娠中は特に水分補給が重要ですが、ウォーキング中には汗と一緒に体内の水分が失われやすいので注意してください。

他にもゆっくりとした動きで実践できるマタニティ・ヨガや水の負荷を上手に活かしながら運動できるマタニティ・スイミングも体調が良ければ妊娠初期に行っても良いとされています。
心配な場合は医師に相談しながら実践してください。