妊娠中は更に注意が必要
赤ちゃんを妊娠して無事に出産することは非常に大変な負担がかかるものですが、赤ちゃんを二人同時に妊娠すると喜びも倍ですが、注意しなければいけないことも多くなります。
双子を妊娠した際の注意点として知っておきたいリスクを確認しましょう。
双子の妊娠はリスクが多い!
赤ちゃんを一人身ごもっただけでも臨月になるとかなりお腹が大きくなることから想像できるように、赤ちゃんを二人身ごもった場合にはかなり早い段階からお腹が大きくなってきます。
お腹が大きくなるということは、張りを感じやすいため早産のリスクが高くなります。
赤ちゃんはできるだけママのお腹の中にいた方がすくすく育つものですが、早産になるほど未熟な状態で生まれてくるため、内臓機能などが未完全なまま誕生するというリスクを抱えてしまうのです。
あまり無理をせずに過ごすようにして正産期を迎えるまで安静に過ごすように医師からも指示される場合もありますし、あまり張りがひどい場合には入院をして24時間張り止めの点滴が必要になる場合もあります。
早産のリスクはお腹の張りだけでなく、高血圧や貧血など通常の妊娠と比べて発生する可能性が高くなります。
定期的に妊婦健診を行ないますが、双子を妊娠しているママに対しては特に注意が必要になるため、健診結果次第で入院を勧められる場合もあります。
一卵性と二卵性でリスクが変わる
双子は一つの卵子と精子でできた一卵性と、二つの卵子と精子でできた二卵性の2つに分けることができます。
一卵性の場合は一絨毛膜・一羊膜という状態になる場合があり、赤ちゃんが同じ胎盤と羊膜を共有して育っているという状態のことです。
この場合は二人の赤ちゃんの間に壁が存在していないためへその緒が絡まったまま育つ可能性があります。
へその緒が絡んでしまうと正常な生育ができない可能性もあるため、しっかり経過観察を行なう必要があり、ママも安静に過ごすように指示されます。
一般的に一卵性の双子は一絨毛膜・二羊膜で生育しており、同じ胎盤を一緒に使っていても羊膜は異なるという特徴があります。
同じ胎盤でも栄養や血液が同じに流れるとは限らず、どちらか一方に成長が偏る場合もあります。
二卵性については二絨毛膜・二羊膜でそれぞれが別々にあるため、生育状態も一卵性より安定して成長するケースが多いとされていますが、多胎妊娠であることには違いないので注意して過ごさなければいけません。
出産方法
双子の出産は帝王切開を行なうことが多いとされていますが、安全性を考慮した結果経膣分娩にもなります。
帝王切開は危険を伴うとして恐れている方もいますが、医療機関では安全面を再優先して行われますので安心してください。