スキンケアの開始時期

赤ちゃんは皮膚表面のバリア機能が未発達なので、非常に肌が弱く敏感です。
夏場はあせも、冬場は乾燥と休む間もなくお肌のトラブルが起こってしまうので、油断することができません。

「赤ちゃん肌」というときめ細かいつるつるのお肌を思い浮かべますが、生まれたばかりの赤ちゃんは皮膚の一番外側の角質層の水分が少なく、水分をとどめておくためのバリアとなる皮脂膜が十分ではありません。
特に生後2ヶ月目には肌質が急激に変化をするので、肌トラブルが起こりやすくなってしまいます。
赤ちゃんのスキンケアは生まれて間もない時期から、皮膚表面に潤いを与えるということを重視して行うようにしましょう。

生まれて間もないときにスキンケアを十分にしておかないと、幼児期に入ってからアレルギー肌になりやすくなってしまいます。
入浴後は特に肌が乾燥しやすいので、保湿剤をつけたりパウダーを使ったりして皮膚表面をカバーしてあげてください。

赤ちゃん肌の特徴

赤ちゃんは体全体の代謝機能が高いことから汗をかきやすく、また肌も汚れがちになります。
ですが肌を清潔にしようと考えるあまり、赤ちゃん用石鹸を使ってゴシゴシと洗いすぎてしまうと、それが乾燥肌の原因になってしまいます。
よく赤ちゃんの頬がカサカサになってしまっているのを見かけますが、それも水分の少ない頬の部分が過度に乾燥してしまっているのが原因です。

ちなみに生後2ヶ月目の赤ちゃん肌の特徴としては、皮膚の厚みはだいたい成人の半分くらい、皮脂量も同じく半分です。
さらに肌の内部に留められている水分量も大人の2/3なので、かなり肌は弱いと考えられます。

スキンケアのポイント

赤ちゃんのためのスキンケアの方法としては、何をおいても「保湿」を心がけましょう。
方法としては「保湿剤をこまめにつける」「室内の乾燥を防ぐ」「肌に優しい衣類を選ぶ」といったことがあります。

まず保湿剤ですが、赤ちゃん用に無添加のものが各メーカーから販売されています。
人気の高い製品としては「ピジョン 薬用ローション」や「アロベビーミルクローション」といったものが代表的です。

注意したいのが、べヒーローションには薬用タイプと保湿タイプがあることです。
肌質により、薬用が良いかそうでないかが変わってくるので、それぞれの製品の特徴に合わせて使い分けていきましょう。

次に「室内の乾燥を防ぐ」ということで、加湿器を使っていきましょう。
冬場になると部屋の乾燥がひどくなりますので、加湿器を使って肌に優しい環境を作っていくようにしてください。

最後の「肌に優しい衣類」ですが、肌が弱い赤ちゃんの場合合成繊維のものを使うとそこから肌荒れをしてしまうことがあります。