妊娠3ヶ月めに現れる大きな体調の変化

女性が妊娠をしたということを最初に自覚するのが「つわり」です。
つわりとは吐き気や倦怠感などを伴う体質の劇的な変化のことで、人により現れる症状や重さ・軽さが大きく異なります。

もう少し詳しく説明をすると、まずつわり症状が起こるのは妊娠の8~11週目くらいで、この時期になると受精卵は子宮の中で握りこぶし大くらいにまで成長します。

10週を超えると胎児に頭と胴体、手足がはっきり分かれてくるため、超音波で見ると小さいながらも人の形をしていることがわかるでしょう。

言うなればつわりが起こるということは、お腹の中にもう一人の「人」が存在するようになったということで、出産に向けて体質が激変していきます。

女性の体内に分泌される性ホルモンのバランスが大きく崩れることから気分がイライラしてしまったり、強い落ち込みを覚えたりするものです。

一般的な症状としては「体温が高くなる」「トイレが近くなる」「乳房が張る」「乳首が黒ずむ」「下腹部が張る」「腰が重く感じられる」といったものが挙げられるでしょう。

また子宮内の分泌物が急増することにより、おりものが多く出るようになってしまったりします。

他にも、人によって気分の悪さから食欲が減退してしまったり、常に眠気を感じるようになる、ニオイに敏感になる、口の中が荒れるといったようなことも起こります。

つわりの起こる3ヶ月めというのは体質が非常に不安定になりますので強い運動はできるだけ避け、転倒や衝撃を受けないように十分な注意が必要です。

つわりを乗り切るためのコツとは

つわりは人によってはかなりつらく、耐え難いほどの苦痛になることがあります。
よくあるのが吐き気の症状で、ちょっとニオイを嗅いだだけで吐き気を催したり、トイレから離れられないほどずっと吐き続けてしまうというようなこともあります。

また気分の上下の幅が大きくなるため、ちょっとしたことで夫や家族に当たってしまったり、その反動で強い落ち込みを感じたりするでしょう。

まず最初に頭に入れておいてもらいたいのは、そうした体調の変化は全て赤ちゃんが大きくなったことによる性ホルモンの分泌量の変化が原因であるということです。

つわりのため食事が十分にとれなくなると「赤ちゃんに十分栄養を与えられないのでは?」と不安になってしまいますが、妊娠初期には無理にたくさん食べなくてもきちんと赤ちゃんを育てることができます。

それよりもむしろ自分の体を大切にし、とりあえず体重管理や胎教など余計なことは考えず、食べられるときに食べられるものをしっかりと食べ、脱水症状を起こさないようしっかり水分をとるようにしましょう。

胃がムカムカして食べられないときには、消化がよく栄養価の高いさっぱりしたものを食べるようにしてください。