生理不順によくきくツボとは
月経不順に悩む女性が、ここ最近多く利用しているのが鍼灸です。
鍼灸院は全国にあり、国家資格を持った鍼灸師の方が東洋医学に基づく施術を行ってくれます。
鍼灸というと肩こりや腰痛といった整体に近い体の不調を改善するもののように思えますが、もともとは東洋医学の治療法として長年用いられてきたものであることから、その他のあらゆる不調の症状に対応することができます。
東洋医学は化学的施術を行う西洋医学と異なり、その人が備えている体内の力を促進し自己修復をさせるということが目的です。
そんな東洋医学の中でも現代まで脈々と受け継がれている施術が鍼灸というわけで、全身にあるツボに刺激を与えることにより、本来あるべき姿である健康体に自力で戻すことが期待できます。
鍼灸は生理不順だけでなく、更年期症状や子宮に関する病気、冷え性や便秘といった症状にも効果があります。
最もよいのは腕の良い鍼灸師さんのところに行って症状に応じた施術をしてもらうことですが、自分でもいくつか効果の高いツボを覚えておくことで毎日の健康増進に役立てる事が可能です。
生理不順によく効くツボとしては「三陰交(さんいんこう)」「血海(けっかい)」「次髎(じりょう)」「陽陵泉(ようりょうせん)」の4ヶ所が挙げられます。
それぞれのツボが持つ効果と押し方のコツ
順に説明をしていくと、まず「三陰交」とは両足の内側のくるぶしのあたりにあるツボです。
具体的には足の内側に出っ張っているくるぶしから上に3寸(約9.1センチ)上がった場所で、骨のキワにへこんだような感触があります。
もう一つの「血海」は膝の骨の内側にあり、膝にあるお皿の骨の内側の角部分から上に2寸(約6センチ)上がったところです。
この「三陰交」と「血海」は女性のホルモンバランスを整えるために効果のあるツボとなっており、お風呂に入って体が温まった時に丁寧に押すと効果を得ることができます。
「次髎」は骨盤部分にあるツボで、腸骨という腰に手を当てたときに触れる骨盤上部の骨付近にあるツボです。
こちらは「三陰交」や「血海」と比較してやや見つけにくいので、自分で押すのは少しコツがいります。
最後の「陽陵泉」は外側の膝にあるツボで、膝を90度に曲げた時に外側に少し飛び出る骨の少し前にあります。
「陽陵泉」は生理の周期が安定しない人におすすめのツボで、生理前にホルモンバランスが崩れ精神が不安定になってしまう人が気持ちを落ち着かせるときにも使います。
ツボ押しは指で強く押し込むようにしてもよいですが、專門のツボ押しグッズも雑貨店などで販売をされているため、そういったものを利用するとより的確にできるでしょう。