生理中でないのに出血がある場合に考えられること

生理不順というのは女性の多くが経験している深刻な症状です。
健康な成人女性の場合は生理は28日周期で訪れるものであり、だいたい1週間以内に出血が止まります。

どこからが生理不順かということはなかなか判断がしづらく、人によって「周期がバラバラで一定しない」「期間が長くいつまでも出血する」ということが同時に起こるものです。

実際に婦人科で聞かれる例としては「28日で来ることもあれば45日以上も間が開くことがある」「周期以外のときにも出血が起こる」「徐々に周期が伸びており量が極端に少なくなった」などといったことがあります。

女性の体の月経周期を決めるのは性ホルモンのバランスです。
女性の体の中では「卵胞ホルモン」と「黄体ホルモン」の二種類が分泌されており、それぞれが順番に周期ごと多く分泌されることで子宮内で排卵をし、妊娠に至らなかった子宮内膜を剥がして体外に排出していきます。

つまりホルモンバランスが崩れることにより、定期的な排卵が起こらなくなり、使用しなかった子宮内膜を上手に排出することができなくなるということです。

妊娠をしていない女性の体に起こる月経不順の原因のほとんどはストレスです。
精神的なストレスはホルモン分泌に大きな影響を与えてしまうため、忙しい仕事に追われていたり、家庭内など人間関係のトラブルを抱えている人によく生理不順が起こります。

出血をしたら必ず状態をチェックする

正常な生理の周期以外でもし出血が起こったら、どういった状況でどんなふうに出血したかということをきちんとチェックしておくようにしましょう。

ピンク色、茶褐色、粘り気のあるおりものといったように、一口に出血といってもさまざまな種類があるものです。

婦人科を受診する場合にはどういった時にどんな出血が起こったかということを正確に告げることにより、的確に症状をつかむことができます。

不正出血とともに生理不順とともによく起こるのが精神の不安定です。
特に黄体ホルモンであるプロゲステロンが大量に分泌されるようになると、心と体が不安定になってしまいがちです。

体がむくんで乳房が張るような感じがあったり、頭痛や肩こり、腰痛といったことが起こります。
肌が荒れて便秘や下痢が起こったり、精神的に不安定になり小さなことでイライラ、カリカリといった反応をするようになります。

ホルモンバランスが崩れて生理が頻発するようになると、子宮内でしっかり子宮内膜が育たず、妊娠しにくくなってしまうでしょう。

反対に生理周期が長すぎる場合には、排卵そのものが起こらない無排卵周期を起こしていることもあり、同様に妊娠が難しくなります。