注意するべき母子感染症

妊婦健診でチェックをすることができる感染症

妊娠中は免疫力が低下してしまうことから、普段よりも病気にかかりやすく、また罹患をすると悪化しやすくなってしまいます。

妊娠中に母体が感染症にかかると、そのまま胎児にも感染してしまうこともあるため、妊婦健診では重篤な病気となっていないかをきちんと調べてもらいましょう。

特に母子感染の危険性がある病状としては「B型肝炎」「C型肝炎」「風疹」「トキソプラズマ」「成人T型細胞白血病」「B群溶連菌」等です。

これらは特定の時期を迎える前に妊婦健診によって菌のキャリアになっていないかを丁寧に調べ、必要に応じてワクチン接種や治療をしていきます。

「B型肝炎」「C型肝炎」「風疹」「トキソプラズマ」は妊娠12週までに一度は検査をしておくことが望ましく、「成人T型細胞白血病」は30週まで、「B群溶連菌」は20週頃までに1度、34週までにもう1度検査をしておくことが推奨されます。

特に重要なのが「B型肝炎」で、こちらは妊娠中にきちんと検査と治療をしなかったために成人になってもずっと感染が続いてしまうことがある危険な病気です。

現在では必ず妊婦健診でチェックする病気となっていますが、自分自身でも忘れずに検査を受けることを心がけてください。

知らずに感染することもある「性感染症」

母子感染の危険性がある病状としてもう一つ「性感染症」があります。
性感染症とは、主に性行為を介して感染が拡大するというところに特徴があり、ほとんどの場合で夫婦一緒に感染をしています。

妊婦に発症する性感染症で、最も割合が高いのが「クラミジア感染症」などの膣炎です。
膣炎はもともと本人がキャリアであったところ、何らかの原因によって症状に発展して起こるケースが大半です。

クラミジアは女性だけでなく男性にも感染をするため、夫婦一緒にきちんと検査を受けて治療を進めていかないと、妊娠期間中にピンポン感染が繰り返される可能性もあります。

またここ最近社会問題化しているのが若い世代の梅毒感染です。
梅毒は古い売春宿が各地にあった頃に大感染した代表的な性感染症ですが、現代ではむしろ商売人ではなく一般の人が特定の相手を持たないフリーセックスをするようになったことで感染が拡大しているという特徴があります。

同様に「性器ヘルペス」もここ近年増加傾向にある性感染症です。
妊娠16週までに妊婦が梅毒に感染すると、胎児が先天性梅毒症候群を発症してしまう危険があります。
性器ヘルペスは胎児に直接影響はないのですが、母体が不安定になり早産や流産を招きやすくなってしまいます。

性感染症の予防はコンドームの使用が最も確実で高い効果があるので、妊娠中のセックスでは必ず使用するようにしましょう。